阪神地区海事関係者の情報交換会「神戸ラスキン会」は7日、神戸市内で第66回会合を開いた。プロペラのレトロフィット(既存船への設置)やクラウド型船舶管理システム、バイオ燃料、温室効果ガス(GHG)排出ゼロに関わる最新動向などが取り上げられた。ナカシマプロペラは、プロペラのレトロフィットなどについて紹介。これまでプロペラの販売先は主に造船所だったが、船舶の運航状況に合わせた主機の出力制限などを… ...
海上技術安全研究所は4月19日、電子航法研究所、交通安全環境研究所と合同で研究施設を一般公開する。400メートル水槽などの研究施設公開に加え、体験型コーナーも設置する。毎年4月の「科学技術週間」の一環として、東京都三鷹市から調布市にかけて隣接する3研究所が合同で一般向けに施設を公開し、日頃の研究活動の一部や今後の取り組みなどを紹介する。入場は無料で、来場希望者は申し込みサイト(htt… ...
岡山大学、兵庫県立大、兵庫県立人と自然の博物館は9日、3者の関係者による研究グループが、新たなフジツボ付着阻害剤を発見したと発表した。有機化合物のザイレミンで、同研究グループは、合成したザイレミンとその関連化合物が、タテジマフジツボの付着を阻害する効果を持ち、かつ毒性を示さないことを明らかにした。今後、生物や環境への負荷が低い新たな防汚塗料の開発につながることを見込む。… ...
安田倉庫は13日、物流プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」を運営するHacobu(ハコブ、本社・東京都港区、佐々木太郎社長)の配車受発注・管理サービス「ムーボ・ヴィスタ」を導入したと発表した。安田倉庫で運送依頼業務にかかる時間を50―90%短縮したと ...
ケミカル(石油化学)向けポンプ製造などを手掛ける帝国電機製作所(本社・兵庫県たつの市)は、船舶向けの営業を強化している。2050年ごろのGHG(温室効果ガス)排出ゼロという難しい目標に向け進む船舶の新燃料化を、完全無漏洩(ろうえい)な主力 ...
浅井市川海損精算所は14日、東京都内のホテルで創立100周年記念祝賀会を開いた。多くの関係者が参加し、大きな節目を祝った。同社は、1925年に大阪商船(現商船三井)出身の浅井義晭氏と朝日海上火災保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)出身の市川 ...
コスモエネルギーホールディングスは13日、4月から国内で生産したSAF(持続可能な航空燃料)の供給を開始するに当たり記者会見を開いた。傘下のコスモ石油マーケティングとSAF製造のサファイア・スカイ・エナジーが、年3万キロリットルの生産・供給を目指す。コスモ石油の髙田岳志次世代プロジェクト推進部長は、「国内では第1号(の大規模供給)だ。確実に生産して安定供給につなげたい」と述べた。コス… ...
台湾船社エバーグリーンの2024年通期(1―12月)業績は、純利益が前の期比4倍の1394億5300万台湾ドル(約6290億円)となった。営業利益は4・6倍の1599億4500万台湾ドル、売上高は68%増の4635億6700万台湾ドルを記録した。台湾主要コンテナ船社3社(エバーグリーン、陽明海運、ワンハイラインズ)の24年通期業績は、運賃の上昇と需要の堅調さを背景に各社とも好調な結果となっ… ...
政府は14日、物流の革新に関する関係閣僚会議を開いた。2024年度に関してはトラックの積載効率向上などの取り組みが進み、深刻な物流停滞は起きていないことなどが報告されたが、「24年問題」対策として昨年決めた中長期計画の下、30年度までを集中改革期間として商慣行の改善や物流の生産性向上、自動化などに取り組む。石破茂首相は同計画を環境変化に合わせて見直し、26―30年度の次期総合物流施策大綱に反映す… ...
日本製鉄は14日、製鉄方法をはじめとする脱炭素計画の進捗(しんちょく)を示すGX(グリーントランスフォーメーション)説明会を開催した。折橋英治常務執行役員GX推進本部長が2050年目標のカーボンニュートラル(CN)製鉄プロセス実現のために水素の必要量が年400万―500万トンに達する見通しを提示。さらに巨額のGX投資回収の予見性確立のためには「CO2(二酸化炭素)削減価値の対価が支払われる健全な… ...
日本内航海運組合総連合会の栗林宏𠮷会長は13日の定例会見で、国土交通省海事局の補助事業「内航海運輸送力向上事業」について「モーダルシフトを推進する上での下地になる」との認識を示した。同事業では、内航海運事業者と荷主らによる海上輸送力・生産性向上に資する目標設定や設備投資を支援。海事局が3月末まで参加事業者を募集している。栗林会長は同事業について「物流の『2024年問題』を受けたトラックから… ...
IHIの連結子会社で4ストロークエンジン製造などを手掛けるIHI原動機の新社長に、4月1日付でIHIの保坂知洋氏=写真=が就く。村角敬社長は退任し、IHIの産業システム・汎用(はんよう)機械事業領域副事業領域長に就任する予定。ほさか・ともひろ 91(平成3)年鈴鹿工業高専卒、石川島播磨重工業(現IHI)入社。同年ディーゼルユナイテッド出向、16年IHI海洋・鉄構セクター愛知工場海洋工作部長… ...